【6月2日 AFPBB News】6月14日の世界献血者デーを前に都内で1日、「羽生結弦選手と共にいのちと献血の大切さを考えるイベント」が開催された。この日、平成27年はたちの献血キャンペーンキャラクターを務めた、男子フィギュアスケート・羽生結弦(Yuzuru Hanyu)選手と、”LOVE in Action プロジェクト”プロジェクトリーダーの山本シュウ(Shoo Yamamoto)氏を迎え、世界献血者デーや献血の現状についてトークを繰り広げた。

 毎年テーマを掲げ、世界中でさまざまな角度から献血の大切さを訴える世界献血者デーとは、献血を必要とする人、それを支える人、人の命は人に寄って支えられているということをあらためて感謝し、敬意を表す日でもある。今年のテーマは、「ありがとう、いのちを救ってくれて」。


■身近に感じた輸血と献血

 今シーズン、手術や怪我などによって、輸血の大切さを身近に感じたという羽生選手は、「目に見えて誰かを助けたという実感はないかもしれないけれど、献血という行為は、命にも関わっている活動です。それと同時に、心にもすごく作用している行為です。献血しようと思ってくださる方、この行為に関わってくれる人がいてくれるという感謝の気持ちを一人でも多くのひとにシェアしていければとうれしいです」と語った。

■若年層へのアピール強化

 献血に関する状況は現在、20代は平成11年度から、30代は平成22年度から減少している。一方で10代に関しては、ラブ イン アクションをはじめとする広報活動の影響もあり、平成24年度から上昇傾向にある。

「とはいえ全世代の減少傾向。将来の安定供給を考慮した上で、30代以下の献血比率を増やして行かないと、高齢化社会にともなう輸血量が進んで行くなかでの若年層対策に今後も引き続き取り組んでいきたい」と日本赤十字社血液事業本部献血推進課長の滝川正弘(Masahiro Takikawa)氏は語った。(c)AFPBB News