【6月2日 AFP】(一部更新)中国・湖北(Hubei)省を流れる長江(揚子江、Yangtze River)で1日夜、悪天候の影響で450人超が乗っていた客船が転覆した。国営メディアが2日、伝えた。これまでに5人の遺体が収容され、12人が救助されたが、数百人の安否が依然不明となっている。強風と豪雨で救助作業は難航している。

 国営の中国中央テレビ(CCTV)によると、転覆したのは東部の南京(Nanjing)から南西部の重慶(Chongqing)に向かっていた客船「東方之星(Dongfangzhixing)」。転覆の原因は明らかになっていないがCCTVはは事故と報じている。

 また救助された船長と機関長は当局の聴取に対し「つむじ風」に巻き込まれたと話しているという。

 救助のダイバーが船体をノックしたところ、内側から反応があったとされる情報から生存者の期待が高まっているが、詳細は明かされていない。

 CCTVによると、「東方之星」が転覆したのは1日午後9時28分(日本時間午後10時28分)で当時、中国人乗客406人、旅行会社の社員5人、乗員47人の計458人が乗っていたという。「東方之星」は全長76.5メートルで最大収容人数は534人。(c)AFP/Benjamin HAAS