【6月1日 AFP】南米初の夏季五輪開催を来年に控えたブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janiero)で、ナイフを使った襲撃事件が相次ぎ、これまでに13人の被害者が出ている。うち1人は死亡し、地元住民は神経をとがらせている。

 警察によると先月30日、リオ郊外を走る電車に乗っていた学生(18)が強盗未遂に遭って腕を刺されたほか、ナイトクラブの外で学生(19)が胸と首を刺された。

 これに先立つ19日には、市内の名所イパネマビーチ(Ipanema Beach)に近いロドリゴ・デ・フレイタス湖(Rodrigo de Freitas Lagoon)を周回する道を自転車で走行していた医師(52)が、十代の若者2人に刺されて死亡した。現場は2016年リオデジャネイロ五輪のボート競技会場からそれほど遠くないが、この周回路では数週間前にもフランス人男性(19)がやはり自転車で走行中に襲撃される事件が起きていた。

 市内中心部でも、17日にベトナム人観光客が強盗被害に遭って刺されたほか、フラメンゴ(Flamengo)地区にある人々に人気の海浜公園でもナイフによる襲撃事件が複数発生している。4月25日には、市内で少年(14)が若者4人に刺されて自転車を盗まれる事件が起きた。

 警察は、警官70人体制で騎馬警官と自転車、徒歩によるパトロールを強化している。(c)AFP