【6月1日 AFP】スイスの司法当局は、汚職スキャンダルに揺れる国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長の聴取を「今後必要であれば」行うと明かした。広報担当が31日、AFPに対し語った。

 広報担当官は、「2010年(に決定された2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)と22年のW杯カタール大会(2018 World Cup))の投票を行ったスイスに居住していないFIFA執行委員の聴取を行っている」とし、続けて「FIFA会長の聴取は現時点では行わない。今後必要となった場合は聴取を行う」と語った。

 スイス国外に居住するFIFA執行委員は、7人となっている。執行委員は30日にチューリヒ(Zurich)で行われたFIFAの総会に出席しているため、当局はスイス国外に住んでいる委員の聴取に重点を置いているとみられている。

 スイス国内に居住する残り2人の執行委員は、ブラッター会長と欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長となっている。

 広報担当官は、委員らはロシアW杯とカタールW杯の選定をめぐる犯罪捜査に関する「情報を提供できる人物」として質問を受けているとしたものの、それ以上の詳細については語っていない。(c)AFP