【5月30日 AFP】30日にVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)とのドイツカップ(German Cup 2014-15)決勝を控えるボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は、今季限りで退任するユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督の7年間の集大成として、トロフィーを掲げることを目指している。

 47歳のクロップ監督は4月に今季限りでの退任を発表しており、マインツ05(Mainz 05)時代と同様にトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)新監督に後を託すことになる。

 2011年と12年にブンデスリーガを連覇しているドルトムントは、12年にはドイツカップも制しており、ベルリン(Berlin)のオリンピアシュタディオン(Olympiastadion)で開催される今大会の決勝で、クロップ政権下四つ目のタイトル獲得を目指している。

 クロップ監督は、優勝して過去のリーグ制覇時のようにオープントップバスで市中をパレードしたいと言ってはばからないが、ドルトムントにはこの試合で勝たなければならない理由がもう一つある。

 クラブ史上4度目のドイツカップ獲得を目指すドルトムントは、クロップ監督と共にこの試合が現役最後となる元主将のセバスチャン・ケール(Sebastian Kehl)を最高の形で送り出したいと考えている。

 ディフェンダーのエリック・ドゥルム(Erik Durm)は、「監督はいつも私たちのために全てを捧げてくれている。今度はトロフィーを掲げることで私たちがお返しをする番だ」と語っている。

 優勝すれば来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2015-16)に本戦からの出場となるドルトムントだが、敗れた場合はライバルであるシーズン6位のシャルケ04(Schalke04)に本戦の切符を譲り、予選を戦わなければならなくなる。

 ドルトムントの指揮官として318試合目を目前に控えるクロップ監督は、「シャルケやボルフスブルクのことは全く関係ない。優勝カップを掲げるのはわれわれだということを証明したいだけさ」と語っている。(c)AFP