【5月30日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が29日、リオネル・メッシ(Lionel Messi)、ルイス・スアレス(Luis Suarez)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の3トップが、これまでプレーした中で最高の破壊力を持っていると賞賛した。

 これまでバルセロナで22個のタイトルを獲得しているイニエスタは、ロナウジーニョ(Ronaldinho)、ティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏、サミュエル・エトー(Samuel Eto’o)らとともにプレーしてきているが、今季117得点を記録している南米のトリオは別次元にあると語っている。

「このクラブで世界最高のストライカーたちと一緒にプレーする機会に恵まれた。今いるこの3人は比較できる対象がない。自分にとっては3人全員がナンバーワンだ。3人ともまだ若く、驚くべきポテンシャルを秘めている」

 バルセロナは30日に本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)でのアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)とのスペイン国王杯(Copa del Rey 2014-15)決勝を控えており、イニエスタにとって23個目のタイトル獲得が目前に迫っている。

 リーグ戦を制し3冠の可能性を残すバルセロナは、国王杯に続いて6月6日にはユベントス(Juventus)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)決勝を控えている。

 イニエスタは2008-09シーズンに3冠を経験しており、前回と今回の類似性について言及している。

「2つのシーズンが全く同じということはない。3冠のシーズンの類似性は見て取れる。全てを勝ち取るために戻ってきたのだから。チーム内のフィーリングはとても良好だ。そうでなければ、このような(3冠の可能性を残す)状況にはなっていないのだからね。ぼくらは何かとても特別なものに近づいていると感じている。それは今までにほとんど起きたことがないことだ。2試合あるが、残された2つのタイトルを手にするために新たな一歩を踏み出したい」

 なお、スアレスはハムストリングの故障でリーグ戦の最後の2試合を欠場したが、ビルバオとの国王杯決勝では先発復帰が見込まれており、ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督に朗報が届いている。

 エンリケ監督は、ベルリン(Berlin)で行われるユベントスとの大一番が翌週に迫っているものの、チームに気の緩みはないことを強調している。

「私は1つのファイナルに向け備えている。明日の決勝だ。現時点で、私にとってほかに決勝はない。ユベントスのことは分かっているが、選手にそのことを話すのは来週になってからだ。国王杯でどうしても勝ちたい。私はあるタイトルの上に別のタイトルを重ねたりしない。そうよくあるチャンスではないからね」

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