【5月28日 AFP】汚職疑惑に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は27日、FIFAが難局を迎えていることを認め、有罪判決を受けた幹部はサッカー界から追放されることを約束した。

 米当局の起訴に基づいてチューリヒ(Zurich)で7人の幹部が逮捕されたことを受け、FIFAはこのスキャンダルに関連しているとされる11人を暫定的に活動停止とした。

 これを受けてブラッター会長は、「サッカー界、ファン、そして組織としてのFIFAは難局を迎えている。われわれは多くの人が失望していること、本日の出来事が多くの人のわれわれに対する見方に影響を与えることを理解している」と、声明を発表した。

「私にはっきりさせてほしいのは、サッカー界にはそのような不正が入り込む余地はなく、不正に関与した人物は追放されるということだ」

 また、29日の会長選で再選を目指すブラッター会長は、米国とスイス当局の捜査を歓迎し、「サッカー界からの不正根絶のためにFIFAが講じてきた対策の後押しになる」と語っている。

「変革のスピードに不満をお持ちの方が数多くいるだろうが、私はこれまで、そしてこれからのアクションを強調したい」

 また、ブラッター会長は、2018年と2022年にロシアとカタールで開催されるW杯に関し、スイス当局幹部に調査を依頼していることを明かしている。

「われわれは関係当局との協力し、不正根絶のためにFIFA内部で精力的に動く。失われた信頼の回復に努め、不正から解放されたサッカー界の確立を目指す」

(c)AFP