【5月27日 AFP】米国南部からメキシコ北部にかけて、豪雨や竜巻を伴う激しい気象現象が数日にわたって続いており、27日までに少なくとも28人の死亡が確認された。両国では、負傷者や行方不明者も多数出ている。

 米国では、テキサス(Texas)州中部の大半が洪水で水没。オクラホマ(Oklahoma)州でも被害が出ている。

 テキサス州ヒューストン(Houston)では、わずか数時間で250ミリ以上の降雨を記録。少なくとも過去10年で最悪の洪水を引き起こした。市内の路上には数百台の車が放置され、一部は完全に水没した。水位が上がる中、車に閉じ込められたり、自宅で孤立したりしている人たちが出た。

 同市のトヨタセンター(Toyota Center)で25日夜に行われたNBAのヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)の試合では、競技場内にも水が流れ込み、約200人の観客が帰宅できずに数時間足止めされた。ロケッツのドワイト・ハワード(Dwight Howard)選手もその1人だった。

 ヒューストン市のアニーズ・パーカー(Annise Parker)市長は、さらなる降雨が予想されるため警戒するよう市民らに呼び掛けた。(c)AFP