【5月27日 AFP】米誌フォーブス(Forbes)は26日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある女性100人」を発表し、5年連続でドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相を1位に選出した。同首相は、過去12年で10回のリスト入りを果たしている。

 2位はヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前米国務長官だった。3位~5位には、米マイクロソフト(Microsoft)の創業者で慈善事業家のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏の妻でビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)の共同議長を務めるメリンダ・ゲイツ(Melinda Gates)氏、米連邦準備制度理事会(Federal Reserve BoardFRB)のジャネット・イエレン(Janet Yellen)議長、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)のメアリー・バーラ(Mary Barra)最高経営責任者(CEO)が続いた。

 6位は、国際通貨基金(International Monetary FundIMF)のクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)専務理事、7位は、ブラジルのジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領だった。

 8位は、米SNS大手フェイスブック(Facebook)のシェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)最高執行責任者(COO)で、動画共有サイトユーチューブ(YouTube)のCEOスーザン・ウォジツキ(Susan Wojcicki)氏は9位。ミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人は10位に選ばれている。

「世界で最も影響力のある女性100人」の年間リストには、テクノロジー、政治、実業界、金融、メディア、エンターテインメント、慈善活動と非営利活動、富豪の8つの分野で指導的役割を果たした女性が選ばれる。

 米人気歌手のテイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんが最年少25歳で54位となった他、欧州連合(EU)のフェデリカ・モゲリーニ(Federica Mogherini)外交安全保障上級代表が36位、ロレッタ・リンチ(Loretta Lynch)米連邦検事が34位、英紙ガーディアン(Guardian)のキャサリン・バイナー(Katharine Viner)次期編集長が80位と、それぞれ初のリスト入りを果たした。

 リストに挙がった女性の59%は移民数人を含む米国人だった。アジア太平洋地域から18人、欧州から12人、中南米と中東からはそれぞれ4人ずつ、そしてアフリカからは3人が選ばれている。

 フォーブスによると、今年のリストに挙がった女性100人については、ツイッター(Twitter)と動画サイトのユーチューブのフォロワー数が合計で4億7400万人に上るという。 (c)AFP