【5月25日 Relaxnews】サウジアラビアに客室1万室の世界最大のホテルが誕生する。

 アラブ首長国連邦(UAE)の経済週刊誌「アラビアン・ビジネス(Arabian Business)」によると、高級ホテル「アブラジクダイ(Abraj Kudai)」はイスラム教の大巡礼「ハッジ」のために毎年約200万人が訪れる聖地メッカ(Mecca)から、わずか2キロの場所に建設される。総工費は35億ドル(約4250億円)で、2017年のオープン時には世界最大のホテルになる見込みだ。

 完成すると、この多目的開発プロジェクトは140万平方メートルの敷地内に、小さな町ひとつ分に相当する人数を収容できるこのホテルに加え、ショッピングモール、大規模なコンベンション・センター、屋上ヘリポート、フードコート、バスターミナルを備える。

 12の塔で構成される建物には、メッカ巡礼者のためのスペースや礼拝所、ダイニング・スペースもある。

 完成予想図から見て取れるのは、複数の塔が中心ドームの塔を取り囲むなど、伝統的な砂漠の要塞を思わせるデザインが施されている。

 アラビアン・ビジネスによると、10の塔には四つ星の宿泊設備が、残る2つの塔には最も裕福な顧客のために五つ星の施設が入るという。(c)Relaxnews/AFPBB News