【5月22日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)が21日、会見を行い、今季終了後に17年間所属したクラブを退団し、カタール・スターズリーグ(1部)のアル・サード(Al-Sadd)に移籍することを発表した。

 会見で「シーズン終了後にバルセロナから旅立つことを発表したい」と明かしたシャビは、将来的にはバルセロナに戻る意向を示している。

「今シーズンはプレー機会が少なくなった。自分がまだ有用であり、重要な存在だと考えているが、変化の時だ」

 アル・サードで選手としてのキャリアを継続するシャビは、同時にアスパイア・アカデミー(Aspire Academy)で指導者になるための第一歩を刻む。

「カタールにはエキサイティングなプロジェクトがある。アル・サードでプレーを続ける。1年延長のオプションが付いた2年契約を結んだ。アスパイア・アカデミーにも素晴らしいプロジェクトがある。将来的に監督やスポーティングディレクターになるための手法を学ぶことができる。最大の目標は、監督やスポーティングディレクターとしてここに戻ってくること」

 35歳のシャビは、クラブ史上最もタイトルに彩られた選手だが、今季のバルセロナはアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)とのスペイン国王杯(Copa del Rey 2014-15)決勝、ユベントス(Juventus)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)決勝を残しており、シャビはさらに2つのタイトルを加えてバルセロナでのキャリアを終える可能性がある。

 バルセロナは、23日に本拠地で行われるデポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)戦でシャビにとって8度目となるリーグ優勝報告を行うが、その場でシャビの退団セレモニーが行われるものと見られている。

 最重要人物の一人としてバルセロナのクラブ最盛期を支えたシャビは、2008年の欧州選手権(UEFA Euro 2008)、2010年のW杯(2010 World Cup)、2012年の欧州選手権(UEFA Euro 2012)で優勝したスペイン代表でも不可欠な存在として、主要国際大会3連続優勝に貢献している。(c)AFP