【5月22日 AFP】男子テニス世界ランク6位のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)は21日、手術を受けた脚の回復が思わしくないとして、24日に開幕する全仏オープン(French Open 2015)の欠場を表明した。

 24歳のラオニッチは、「残念ながら、今年はローラン・ギャロス・スタジアム(Stade Roland Garros)の大会を棄権しなくてはならなくなった。手術後は回復に全力を尽くしてきた」とツイッター(Twitter)で明かした。

「このまま療養に務めて、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)とエイゴン選手権(AEGON Championships 2015)には100パーセント間に合うようにしていく。みんなの応援に感謝する」

 ラオニッチの欠場により、通算9度の全仏制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、22日の組み合わせ抽選を控えて大会第6シードに昇格することになった。

 ラオニッチは、2週間前に行われたマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2015)準々決勝でアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に敗れると、右脚の手術に踏み切った。

 ラオニッチが最初に故障したのは4月に行われたモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2015)で、トマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)と対戦した準々決勝で棄権を余儀なくされていた。

 全仏でのラオニッチの過去最高成績は昨年大会のベスト8で、この時の準々決勝ではノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦し、ストレートで敗れている。

 この日は世界ランク44位のジュリアン・ベネトー(Julien Benneteau、フランス)も、3月から戦列を離れる要因となっている鼠経部の故障で棄権を申し出た。

 33歳のベネトーは、昨年大会の男子シングルスで1回戦敗退を喫したものの、ダブルスでは同じフランス勢のエドアード・ロジャー・ヴァッセリン(Edouard Roger-Vasselin)と組み、優勝を果たしている。(c)AFP