【5月20日 AFP】マレーシアとインドネシアは20日、両国の沿岸に船で押し寄せる大量の難民について、1年以内に他国へ再定住するか本国へ送還することを条件に、今後は上陸を拒否しない方針を発表した。

 両国とタイの3か国はこれまで、ミャンマーの少数民族ロヒンギャ人やバングラデシュ人の飢えた難民を満載した船を自国に着岸させず、国際社会から大きな非難を浴びていた。

 3か国の外相は同日、マレーシアでこの問題について協議。マレーシアのアニファ・アマン(Anifah Aman)外相はその後、インドネシアのルトノ・マルスディ(Retno Marsudi)外相と開いた共同記者会見で「(難民船を)えい航して追い払うことはもうない。われわれはまた、国際社会によって1年以内に再定住か本国送還の手続きがとられることを条件に、難民に一時保護施設を提供することで合意した」と述べた。

 一方、協議に参加したタイのタナサック・パティマパコーン(Tanasak Patimapragorn)外相は共同会見には出席しなかった。(c)AFP