【5月20日 AFP】中国企業の漁船が西アフリカ沖で違法操業を行っていると、国際環境保護団体のグリーンピース(Greenpeace)が20日に発表した報告で警告した。

 報告によると、アフリカで操業する中国船籍または中国企業所有の漁船は、1985年にはわずか13隻だったが、2013年には462隻と近年、急増している。そうした船による違法漁業は、グリーンピースが調査した計8年の間に、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、モーリタニア、セネガル、シエラレオネの各国沖で114件、確認された。漁業許可証を持たずに操業していた例や漁業禁止区域での操業が大半。うち60件に、遠洋漁業の開発を担う国営企業、中国水産総公司(China National Fisheries CorporationCNFC)の船舶が絡んでいた。

 またグリーンピースが監視した船舶の一部は、船舶自動識別装置(AIS)から不正な位置情報を発信しており、中にはメキシコ沖や陸上に位置することを示すデータまであったという。(c)AFP