【5月20日 AFP】英国の病院で患者21人がインスリンを過剰投与され2人が死亡した事件の裁判で19日、フィリピン人の看護師の男に35年間仮釈放なしの終身刑が言い渡された。

 ビクトリーノ・チュア(Victorino Chua)被告(49)は2011年の6~7月、勤務していた英マンチェスター(Manchester)近郊の病院の2病棟で、生理食塩水バッグやアンプルなどにインスリンを注入。これらを別の複数の看護師が知らずに使用し、インスリンの過剰投与で主に高齢の患者らの容態が急変した。

 チュア被告は2012年1月に逮捕され、3か月間の裁判で今月18日に殺人罪2件、重傷害罪1件、重傷害未遂罪22件などの有罪判決を受けていた。(c)AFP