【5月23日 AFP】アルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)に、破壊行為や劣化で腕や鼻、手などが欠けた彫像を美しくよみがえらせるユニークな工房がある。

 工房の敷地には公園などから集められた約100体の作品が点在し、約25人の芸術家によって大理石の欠けた部分を修復してもらい、落書きや雨ざらしによる汚れを落としてもらうのを待っている。

 市内にある2000点余りの彫像や記念碑が破壊されることは珍しくなく、最近ではガラスケースなどに入れられている作品もある。ブロンズ像も、盗難や転売目的で狙われやすい。

 記念碑美術品局の担当者ジョルジ・ザッカー(Jorge Zakkur)さんは、「彫像は私たちの子どものようなものです」と作品の修復作業に精を出している。(c)AFP