【5月18日 AFP】ロシア宇宙庁(Roscosmos、ロスコスモス)は18日、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)にドッキング中の無人貨物輸送船「プログレス補給船(Progress)M-26M」のエンジン再起動によるISSの軌道修正に成功したと発表した。

 ロスコスモスがロシアの複数の通信社に対して明らかにしたところによると、モスクワ時間18日午前3時半(日本時間午前9時半)にISSの露モジュール「ズヴェズダ(Zvezda)」にドッキングしているプログレス補給船のエンジンの再起動に成功。30分ほどかけて、ISSの高度を正しい軌道に戻したという。

 ISSの軌道修正は当初、15日に試みられたが、ロシア側でプログレスのエンジン起動に失敗していた。

 プログレスのエンジン起動失敗から数時間後の16日には、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地(Baikonur Cosmodrome)でメキシコの通信衛星を搭載した露「プロトンM(Proton-M)」ロケットの打ち上げが失敗。相次ぐトラブルに、露宇宙産業関係者は危機感を強めていた。(c)AFP