■各界から賛否両論の声

 選手の中には、ブレイディへの処分が厳しすぎるとの声もある。

 クリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)のSSダンテ・ウィトナー(Donte Whitner)は、自身のツイッター(Twitter)に、「トム・ブレイディに心から悪く思うよ!彼がどういう選手なのか知っているし、どれだけ努力しているかもね・・・厳しすぎる結果だ!」と投稿した。

 バッファロー・ビルズ(Buffalo Bills)のFSアーロン・ウィリアムス(Aaron Williams)は、「処罰が間違っていたとか言うつもりはない。ただベストのチームと戦いたい。第2週にブレイディと戦いたいんだ」とコメントした。

 また、テレビ界のスターからもブレイディを擁護する声があった。リアリティー番組で人気のドナルド・トランプ(Donald Trump)は、「トム・ブレイディとペイトリオッツはねたまれているんだよ。あんな証拠で有罪にする裁判所はない」とツイート。「この国では、どうして本物の王者や勝者がいつも標的にされるんだ?」と続けた。

 民主党のハリー・リード(Harry Reid)上院院内総務は、ブレイディへの処分と、人種差別的だと抗議されているワシントン・レッドスキンズ(Washington Redskins)のチーム名の問題を比較し、「NFLが、人種差別的なチーム名よりも、ボールの空気圧を気にするなんて驚きです」と述べている。

 それでも、今回の処分は妥当だとする意見が大半を占めた。

 アリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)の元QBカート・ワーナー(Kurt Warner)氏は、競技の威厳を保つために、今回の処分は必要だったと主張している。

「彼がやったと考えるのは、フェアじゃない。試合で優位に立つために何かしたのなら、それは試合の威厳を損ねる行為だ。この問題は、そういう話だと思う」

(c)AFP