インドネシア海軍、難民約400人が乗った船を領海外にえい航
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【5月12日 AFP】インドネシア海軍は12日、11日朝に約400人の難民を乗せて同国アチェ(Aceh)州沖で漂流しているところを発見された船に燃料を提供し、インドネシア領海外までえい航したと発表した。
この船はマレーシアを目指していたとみられているが、インドネシア海軍の報道官は「われわれはマレーシアに行けとも、オーストラリアに行けとも言わなかった。この船の目的地がインドネシアでない以上、われわれの関知するところではない」と述べた。
インドネシアやマレーシアでは最近、ミャンマーやバングラデシュからの難民がボートで漂着する事態が相次いでいる。10日にはインドネシア最西端のアチェ州北部にミャンマーとバングラデシュからの難民約600人が木造船で漂着し、保護されていた。
これらの難民の多くは、国連(UN)が「世界で最も迫害を受けている少数民族の1つ」としているロヒンギャ(Rohingya)人だ。(c)AFP