【5月12日 AFP】北朝鮮が成功したとされる潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験について米政府高官は11日、ミサイルは潜水艦から発射されたものではなく、北朝鮮はSLBM技術取得からはほど遠い段階にあるとの見方を示した。

 北朝鮮の国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)は9日、新たに開発した潜水艦発射弾道ミサイルの発射実験に成功したと伝えた。だが匿名でAFPの取材に応じた米高官は、発射実験は北朝鮮の技術的躍進を示すものなどではないと、これを重要視せず、北朝鮮はSLBMを開発しようとしているが、現時点では「緊急の脅威」ではないと述べた。

 一方、韓国の国防省高官は、北朝鮮は4~5年で戦力となるSLBMを開発するだろうとAFPに語った。

 専門家らによると、北朝鮮は冷戦(Cold War)終結後にロシアからミサイル技術を入手し、旧式のロシア潜水艦を解体してSLBMの発射システムの開発を進めてきたという。(c)AFP