【5月10日 AFP】スペイン南部セビリア(Seville)近郊の空港近くで9日、試験飛行中のエアバス(Airbus)の軍用輸送機「A400M」が墜落し、これまでに4人の死亡が確認された。同型機の墜落で死者が出たのは初めて。

 墜落現場は空港から1~2キロ離れた住宅地ではない場所。空港の近くからは黒煙が見えた。墜落後、空港は約1時間にわたって閉鎖された。

 当局は事故機に搭乗していた正確な人数を確認できていない。スペインのマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相は墜落機には「8~10人が乗っていた」と述べた。

 エアバスグループの防衛宇宙部門エアバス・ディフェンス・アンド・スペース(Airbus Defence and Space)は、墜落機はトルコに向かっていたと明らかにしたが、事故当時の搭乗人数は明らかにしていない。

 エアバスグループは墜落現場に専門家のチームを送った。事故と確認されれば、同型機が就役した後としては初めての事例となる。墜落機はセビリアの工場で組み立てられていた。(c)AFP/Cristina QUICLER