【5月8日 AFP】米テキサス(Texas)州で起きたイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画イベントを標的とした発砲事件について、アシュトン・カーター(Ashton Carter)国防長官は7日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に触発されたものではあるが、ISが命令したものではないとの見方を示した。

 事件は3日、テキサス州ダラス(Dallas)近郊のガーランド(Garland)で開かれていた預言者ムハンマドの風刺画イベント会場前で、武装した2人組が銃を乱射して警察に射殺されたもので、後にISが犯行声明を出した。イラクとシリアの広域を掌握したISが、米国本土で起きた攻撃に対し犯行声明を出したのは初めて。

 これについてカーター長官は7日の記者会見で、現在も事件については捜査中であるとしたうえで、これまでの捜査から事件はISに触発されたものだがISが指示したものではないと述べ、この点が「重要な特徴だ」と強調し、同様にISに触発された個人が類似の事件を起こす恐れがあるとの懸念を示した。さらに、ISのオンライン宣伝活動に影響されてテキサスの事件が起きたことも、ISの撲滅が重要であることを示していると説明した。(c)AFP