【5月6日 Relaxnews】パリ(Paris)で今月20日から、先史時代に描かれたラスコー洞窟(Lascaux Cave)の壁画を原寸大の複製で展示する「ラスコー洞窟壁画展(Lascaux à Paris)」が開幕する。

 パリ・ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ見本市会場(Paris Expo, Porte de Versailles)で8月30日まで開催される同展では、縮尺模型が展示されるほか、通り抜けることができる原寸大の洞窟が再現される。また、インタラクティブゲームに挑戦したり、記録映像を見たりすることもできる。

 来場者はまず、1940年に壁画を発見した4人の少年の目線で壁画を見ることになる。そして次に、約2万年前にこれらを描いた旧石器時代の芸術家たちの視点で壁画を見る──時代をさかのぼる旅を楽しむことができるのだ。

 さらに、有名な「井戸の場面」など壁画に描かれた場面のうち5つの複製が、パリで初めて公開される。また、肉眼では見ることができない一部の壁画が、特殊な照明技術によって描き出される。

 主催者は展示会の目的について、文化的、歴史的遺産であるこの壁画の重要性を伝えると同時に、1940年の発見により人々の美的感覚に「革命」がもたらされたことや、1963年に洞窟が閉鎖された理由を人々に広く知ってもらうことが目的だとしている。

 同展は、ウェブサイト(http://www.lascaux.culture.fr/index.php?lng=en)上でのバーチャルツアーでも楽しむことができる。また、展示会の詳細は「http://www.lascaux-expo.fr/news/」で見ることができる。(c)Relaxnews/AFPBB News