【5月5日 AFP】(一部更新)米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると、パプアニューギニア沖で日本時間5日午前10時44分ごろ、マグニチュード(M)7.4の地震があった。

 震源は同国ニューブリテン(New Britain)島の都市ココポ(Kokopo)の南南西133キロで、深さは63キロ。この地震に続きマグニチュード5.9の余震もあった。ココポ沖では先月30日にマグニチュード6.7、今月1日に同6.8の地震が起きていた。

 当初、米国の太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)は津波の被害が出る恐れがあると警告したが、そうした恐れは「ほぼなくなった」と発表した。

 パプアニューギニア地球物理観測所(PNG Geophysical Observatory)の地震学者マシュー・モイホイ(Mathew Moihoi)氏は5日の地震を、この数週間内にこの地域で起きた一連の地震に続くものだと説明した。「棚から物が落ちた程度」で、これまでのところ建物やインフラなどの大きな被害の報告はないという。

 ココポに住むアネット・セテ(Annette Sete)さんは、最近続いた地震のなかでも5日の地震が一番大きかったと話す。「学校は休校になり子どもたちは帰宅させられた。室内の物が倒れた家もたくさんある。電線が切れたり木が倒れたりした」。だが人的被害は出ていないという。 

 ココポは東ニューブリテン(East New Britain)州の州都で人口は約2万人。1994年に起きたタブルブル山(Mount Tavurvur)とバルカン山(Mount Vulcan)の噴火でラバウル(Rabaul)が壊滅的被害を受けた後、急速に発展した。

 ニューブリテン島は、ニューギニア(New Guinea)島の東にあるビスマルク(Bismarck)諸島の最大の島で、人口は約50万人。(c)AFP