【5月5日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William)とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)は4日、2人の第2子として誕生したプリンセスを「シャーロット・エリザベス・ダイアナ(Charlotte Elizabeth Diana)」と命名したと発表した。

 2日に生まれ、王位継承順位第4位となった王女にウィリアム王子夫妻がどんな名前を付けるのか、英国中が注目していた。シャーロット・エリザベス・ダイアナという名前は、夫妻の出身家にちなんだものと解釈されている。

 ブックメーカー(公認賭元業者)で一番人気だったシャーロットは、ウィリアム王子の父親、チャールズ皇太子の名前である「チャールズ(Charles)」の女性名だ。

 またエリザベスは、王女の曽祖母に当たるエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の名であるのはもちろん、キャサリン妃の母キャロル・ミドルトン(Carole Middleton)さんのミドルネームでもある。

 プリンセスの名前の中で最も感情に訴えるのは恐らく3つ目のダイアナだろう。有名人として脚光を浴びることに葛藤を覚えながら、1997年フランス・パリ(Paris)で発生した自動車事故で36歳の若さで亡くなったウィリアム王子の母親、ダイアナ元妃(Princess Diana)の名だ。元妃の死を悼む声は世界中に広がった。

 シャーロット王女は、ダイアナ元妃がウィリアム王子を出産したのと同じ病院で生まれた。キャサリン妃が同院前で待ち構えていた取材陣に王女を初めてお披露目した際、同妃はかつてダイアナ元妃のものだった指輪をはめていた。

 夫妻の公邸であるケンジントン宮殿(Kensington Palace)は短い声明で、「王女はケンブリッジ公女シャーロット殿下(Princess Charlotte of Cambridge)として知られることになる」と発表した。(c)AFP/Robin MILLARD