【5月3日 AFP】14-15イタリア・セリエAは2日、第34節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は1-0でサンプドリア(Sampdoria)を下し、リーグ4連覇を達成した。

 独走優勝まであと勝ち点1という状況でこの試合を迎えたユベントスは、前半32分、シュテファン・リヒトシュタイナー(Stephan Lichtsteiner)のファーへのふわりとしたクロスにアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)が頭で完璧に合わせて先制すると、この1点を守り切り、4試合を残して31回目のリーグ優勝を決めた。

 マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督率いるチームにとっては、数日後に控える欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)準決勝のレアル・マドリード(Real Madrid)戦に向けて、最高の景気づけとなった。

 レアルとの準決勝第1戦に備えてアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)、ジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)、アルバロ・モラタ(Alvaro Morata)らを先発から外したユベントスだったが、ビダルの1月以来となるリーグ戦のゴールで勝利し、優勝を決めると同時に、サンプドリアに今季ホーム初黒星をつけている。

 守護神で主将のジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は、「勝つことに飽きるなんて絶対にないよ。年齢を重ねるほど、タイトル獲得の充実感も大きくなる。自分にとって最後のタイトルになるかもしれないんだから」とコメントした。

「ここ何日かは、レアル・マドリードのことがずっと頭に引っかかってる。だからリーグ優勝を決められたのは確かにうれしいけど、その試合に備えなくちゃならないのは必然だ。後悔したくないからね」

 レアルに勝利すれば、今シーズンの持つ意味合いは、リーグでは3連覇を達成しながら欧州では振るわなかった過去3シーズンとはまた一段違ったものになる。

 さらに、アレグリ監督にとってはさらなる手腕の証明にもなる。昨シーズン、ACミラン(AC Milan)の指揮官をシーズン途中で解任された監督は、アントニオ・コンテ(Antonio Conte)前監督が惜しまれつつ去ったこともあってか、就任に対するファンの反応は芳しいものではなかった。

 コンテ監督は、「最初の何日かはいい感じだったよ。確か選手が5人か6人しかいなくて、親善試合に2-3で負けたんじゃなかったかな」と冗談めかして話した。

「火曜日の試合にも今日と同じ、いや、さらに強い気持ちで臨まなくてはならない。われわれの前に立ちふさがるのは、信じられないような選手たちを擁するチームで、しかもその相手に1点も与えることはできないんだからね」

「大切なのは、やるべき仕事を整理してピッチに入ることだ。何しろ相手は、一瞬でも油断したらやられるチームなんだから」

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