【5月1日 AFP】アジア・サッカー連盟(AFC)の総会が30日、行われ、サルマン・アル・ハリファ(Shaikh Salman bin Ebrahim Al Khalifa)会長が新たに4年の任期に就いた直後に、国際サッカー連盟(FIFA)の理事選をめぐる大韓サッカー協会(KFA)会長の抗議を却下した。

 サルマン会長はすぐさま手腕を振るい、総会で行われた理事選について抗議しようとしたKFA会長のチョン・モンギュ(Chung Mong-Gyu)氏の発言を許さなかった。

 チョン氏は、「声明を出したい」と述べたが許可を得られないと、ステージに近づきサルマン会長と激しい議論を交わした。

 するとバーレーンの王族でもあるサルマン会長は、祖国の首都マナマ(Manama)で開かれた総会で、「声明を出したい方は、事前に要請書を提出しなければなりません」と述べた。

「総会は開かれた場であり、全員に発言権があります。もし、韓国の発言を許せば、他の10か国、20か国のメンバーも話すことになり、それでは収拾がつかなくなります」

 今回のFIFA理事選挙では3つの椅子をめぐり投票が行われ、任期2年の1枠と、任期4年の2枠の投票を別々に行うことについて議論が巻き起こった。

 チョン氏が落選する中、サルマン会長とは同盟関係にありクウェート政界の大物であるシェイク・アーマド・アル・ファハド(Sheikh Ahmad Al-Fahad Al-Sabah)氏が、対抗者なしで任期2年の1枠を獲得した。

 また任期4年の2枠ではマレーシアのテングー・アブデュラー(Tengku Abdullah)王子と日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三(Kozo Tashima)副会長が選出されている。(c)AFP