【4月29日 AFP】ナイジェリア政府軍は28日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の拠点から、少女200人と女性93人を救出したと発表した。救出された少女および女性らについては、1年前に北東部ボルノ(Borno)州チボク(Chibok)で拉致された人質であるとの確認はとれていない。

 国防当局は、発表した声明で「同日午後、サンビサ森林地帯(Sambisa Forest)内のテロリストのキャンプ3か所を占拠・破壊し、少女200人と女性93人を救出した」と、ボコ・ハラムが拠点とする北東部ボルノ州に言及。一方で「チボクの少女たちか否かはまだ確認されていない」とした。

 ボコ・ハラムは2014年4月14日にチボクの女子中学生276人を拉致したと発表。うち57人は数時間内に逃亡したが、219人は人質に捕られたままとなっている。

 ボコ・ハラムによるものとみられる女性・少女の拉致事件は、特にナイジェリア北東部で数多く発生している。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の推定では、ボコ・ハラムが昨年初めから拉致した女性や少女は、少なくとも2000人に上るとされる。(c)AFP