【4月27日 AFP】25日のネパールの大地震によって発生した雪崩で、世界最高峰エベレスト(Mount Everest)に取り残された登山者らを救出するために27日、ヘリコプター3機が現地に派遣された。

 エベレストのベースキャンプを襲った雪崩では、これまでに少なくとも18人の死亡が確認されている。ネパール当局によれば、雪崩によって雪や氷板がなだれ込んだことにより、キャンプ・ワン(Camp One)とキャンプ・ツー(Camp Two)はそれよりも下のベースキャンプと断絶されており、両キャンプ合わせて約150人が身動きできずにいる。

 観光当局のトルシ・ゴータム(Tulsi Gautam)氏はAFPに対し、重傷者以外は一気に下山させずに、ベースキャンプまで移送したと述べた。また同氏は、この雪崩でベースキャンプが破壊されたため、同じく雪崩が原因だった昨年に続き今シーズンの登山も中止される可能性があると語った。ただし、現時点では公式な決定は下っていない。

 これまでに、ベースキャンプにいた多くの登山者らとそのチームがヘリコプターで救出されているが、地震発生当時、エベレストの各所には計800人を超える登山者らがいたとみられている。現地ではその後も余震が続いている。(c)AFP