【4月27日 AFP】男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2015)は26日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-4、6-4でスペインのパブロ・アンドゥハル(Pablo Andujar)に勝利し、大会連覇を飾った。

 ここまで、ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)、ダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)を破っていたアンドゥハルは、錦織の最初のサービスゲームをブレークし、再び番狂わせを演じるかにみえた。

 しかし、すぐさまブレークバックした世界ランク5位の錦織は、第10ゲームでも再びブレークを奪い、第1セットを先取する。

 第2セットでもアンドゥハルが好スタートを切り、4-2とリードしたが、ここから錦織が4ゲームを連取し、ツアー通算9勝目を挙げた。

 錦織は、「ようやくチャンピオンになれたと言えます。でも、(週の)序盤は、スペイン人選手を含む、多くの強豪選手と1試合を戦うのに必死でした」と振り返った。

「ベストを出そうと思っていたので、とても満足しています。第2セットは厳しかったので、正直に言うと、どうやって勝てたのか分かりません」

 錦織は、昨年のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2014)でも決勝に進出しており、スペインのクレーコートと相性が良くなっているようだ。

 しかし同大会では、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との決勝の途中、故障による棄権を余儀なくされ、その後のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2014)を欠場。準備不足の状態で臨んだ全仏オープンテニス(French Open 2014)では、初戦敗退を喫した。

 昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)で準優勝を飾った錦織は、今年の全仏オープンで大きな脅威になるとみられる。また、この試合に敗れたアンドゥハルは、試合をフルセットに持ち込めなかったことを悔やんだ。

「ニシコリは第1セットで圧勝したけど、第2セットはそうじゃなかった」

「でも、リズムをつかむのに長けている選手と対戦するときは、チャンスを逃したらそこでおしまいだ」

(c)AFP