【4月26日 AFP】14-15NBAは25日、プレーオフ1回戦(7回戦制)が各地で行われ、ミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)が92-90でシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)を下し、シリーズ初勝利を挙げてプレーオフに生き残った。バックスはこの勝利で、シリーズ対戦成績を1勝3敗としている。

 この日の勝利は、ジェイソン・キッド(Jason Kidd)ヘッドコーチ(HC)の素早い機転、そしてリザーブのジェリード・ベイレス(Jerryd Bayless)とジャレッド・ダドリー(Jared Dudley)の機敏なプレーがもたらした。

 スイープで1回戦突破を決めるチャンスがあったブルズだが、試合終盤にデリック・ローズ(Derrick Rose)がターンオーバーを犯すと、キッドHCは残り1.3秒の場面ですかさずタイムアウトを要求した。

 そしてその後のスローインでダドリーが山なりのパスを入れると、切り返しでマーカーを外していたベイレスがゴール下からシュートを決め、バックスは5年ぶりとなるプレーオフの勝利を収めた。

 バックスはOJ・マヨ(O.J. Mayo)がベンチスタートながらチーム最多の18得点を記録し、ダドリーは13得点、ヤニス・アデトクンポ(Giannis Antetokounmpo)、クリス・ミドルトン(Khris Middleton)、ベイレスはそれぞれ10得点を挙げた。

 対するブルズは、ジミー・バトラー(Jimmy Butler)が自身プレーオフ最多となる33得点7リバウンドを記録したが、ダブルオーバータイムを制した第3戦で34得点を稼いだローズは14得点にとどまり、チーム合計28回のターンオーバーのうち8回を自身が喫した。

 しかし敗れはしたものの、ブルズは27日の第4戦をホームで戦うため、1回戦突破へ向けて依然として有利な立場にいる。NBAのプレーオフで、0勝3敗の状況から逆転突破を果たしたチームは過去に存在していない。(c)AFP