【4月26日 AFP】ニジェール国防省は25日、チャド湖(Lake Chad)のカラムガ(Karamga)島にある基地がイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)に襲撃されたことを明らかにした。同国軍に多数の死者が出たとみられている。

 同省によると、モーターボートに乗ったボコ・ハラムの戦闘員らがこの日未明に島の基地を攻撃した。同島は治安部隊の拠点であるボッソ(Bosso)の北西に位置する。同省はテレビで事件を公表し、「支援者らのサポートを受けながら、テロ集団の野心に対抗する作戦を実施している」と付け加えた。

 同省は死傷者が出ているかどうか明らかにしなかったものの、ニジェール南東ディファ(Diffa)の当局者は詳細への言及を避けつつ、軍に「非常に多数」の死者が出たと警告した。国営テレビによると、マハマドゥ・イスフ(Mahamadou Issoufou)大統領は、今回の襲撃事件を受けて国家安全保障委員会の会合を招集した。

 ニジェールは先日、チャドやカメルーン、ナイジェリアと連携してボコ・ハラムの掃討作戦に乗り出した。ボコ・ハラムは6年前から勢力を拡大し、これまでに1万3000人を殺害。この影響で約150万人が自宅からの避難を余儀なくされている。(c)AFP