【4月24日 AFP】台湾政府は24日、70年ぶりの記録的な小雨による干ばつの悪化を受け、来月から台湾第2の都市、南部の高雄(Kaohsiung)に給水制限を拡大すると発表した。

 台湾経済部(経産省)によると、公営水道会社は5月4日から週2日、高雄の世帯・事業所の給水を制限する。こうした措置が同市でとられるのは初めてという。

 台湾では昨年秋から冬にかけて、1947年以降で最も少ない降水量を記録。すでに台湾北部の桃園(Taoyuan)や新北市(New Taipei City)の一部などでは、今月初めに給水制限が実施されている。

「高雄の給水状況は緊急を要する。主要水源の高屏渓(Gaoping River)の水量が減っており、市内ではこの9か月ほとんど雨が降っていない」と、水資源当局の広報担当者は説明した。

 水不足に対応するため高雄市当局は、3月末から公営プール12か所を閉鎖している他、工場や一部商業施設への給水量を削減している。5月からの給水制限に向け、事業者らはプールやサウナの閉鎖などの対応策を準備している。(c)AFP