【4月24日 AFP】マケドニア中部で23日、ソマリアとアフガニスタンからの移民が旅客列車にはねられ、少なくとも14人が死亡した。当局者が24日、述べた。

 地元検察当局の声明によると事故があったのは23日午後10時半(日本時間24日午前5時半)。列車の運転士は、線路やそのそばに数十人が座っていることに気付いたが、列車の停止が間に合わなかったという。

「運転士は警笛を鳴らして列車を止めようとした。多くの人が列車を回避したが、14人が死亡した」と声明は述べ、犠牲者はアフガニスタンとソマリアからの移民だったと付け加えた。

 警察当局の広報担当者によると、この路線では過去6か月に同様の事故で数十人の移民が死亡している。移民は、欧州連合(EU)諸国を目指して北上する際、この路線沿いを歩くという。

 欧州連合首脳は23日、地中海(Mediterranean Sea)での移民・難民の事故死急増を受け、地中海での捜索・救助活動の予算を3倍に増やすことで合意したばかり。

 先週末にはリビア沖で難民船が転覆し、約800人が死亡する事故があった。地中海を渡ろうとして死亡した移民・難民は今年に入ってすでに昨年同時期の30倍を超える1750人以上に上っている。(c)AFP