【4月24日 AFP】カルブコ(Calbuco)火山が約半世紀ぶりに噴火した南米チリ南部では23日、新たな噴火への警戒が続いている。

 22日午後6時ごろに発生した最初の噴火は1時間半近くにわたって続き、高度1万メートルまで届く巨大なキノコ型ができた。その約7時間後の23日未明には2度目の噴火が発生。火口からは溶岩が噴き出した他、大量の溶岩と火山灰が帯電することで起きるとされる「火山雷」が発生した。

 噴火を受け、当局は非常事態宣言を発令するとともに、現場周辺に軍隊を派遣。火口から半径21キロの地域に住む住民5000人を避難させた。

 チリ国立地質鉱業調査所(National Geologic and Mining Service)は、3度目の噴火が起きる可能性があると警告している。また、火山周辺地域に到着したミチェル・バチェレ(Michelle Bachelet)大統領は、「今後の状況は不透明で、予測は非常に困難だ」と述べている。(c)AFP/Miguel SANCHEZ