【4月22日 AFP】エリック・ホルダー(Eric Holder)米司法長官は21日、米麻薬取締局(US Drug Enforcement AdministrationDEA)のミシェル・レオンハート(Michele Leonhart)局長が5月中旬に辞任すると発表した。DEAは、捜査官らが海外任務中に麻薬組織が雇った売春婦との乱交パーティーに参加していたとのスキャンダルに見舞われていた。

 ホルダー司法長官は声明で、2007年に女性として初めてDEAのトップの座に就いたレオンハート氏の功績をたたえ、「平等に向けた先駆者となり、無数の人々を感化した」と称賛した。

 米司法省が3月末に公表した調査報告書で、DEAの捜査官らが麻薬組織に雇われた売春婦が来ることを知った上で乱交パーティーに参加していたことが明るみになり、DEAは非難を浴びていた。このパーティーは中米コロンビアで開かれたとされている。参加したとされる捜査官10人のうち7人が関与を認め、処分を受けた。

 この調査報告書は、米大統領警護隊(シークレットサービス、US Secret Service)の隊員が米大統領訪問を控えたコロンビアで買春行為に及んでいたとのスキャンダルを受けて作成が委託されていた。(c)AFP