【4月21日 AFP】豪ニューサウスウェールズ(New South Wales)州は20日から21日にかけて「10年に一度」の強い暴風雨に見舞われ、これまでに3人の死亡が確認された。

 同国最大の都市シドニー(Sydney)周辺では住宅が流されたり、数千人が停電の被害を受けたりしたほか、有名なボンダイビーチ(Bondi Beach)などから暴風によって吹き飛ばされた砂が街中の公園や舗道、主要道路などを覆った。根こそぎ倒れた木が車を破壊したり、電線が切断されたりする被害も出た。

 また、およそ2日間にわたって最大で秒速37.5メートルの強風と豪雨に襲われた同地では、高波の影響で船舶にも影響が出ており、少なくとも客船1隻がシドニー港(Sydney Harbour)の外で立ち往生した。また、航空路線でも多くの便に遅れが出た。オーストラリア気象局によると、シドニーの24時間の雨量は2002年以来最多の119ミリに達した。

 マイク・ベアード(Mike Baird)同州首相によれば、州内の緊急サービスには約4500本の通報があったという。(c)AFP/Martin PARRY