【4月18日 AFP】オーストラリアの警察当局は18日、「テロ攻撃」を計画した容疑などで男5人を逮捕した。逮捕されたうちの2人はオーストラリアの重要な祝日である今月25日の「アンザック・デー(ANZAC Day )」に行われる戦没者追悼行事などの襲撃を企てていたとされている。

 第1次世界大戦(World War I)中の1915年4月25日、オーストラリア・ニュージーランド連合軍(アンザック、Australian and New Zealand Army CorpsANZAC)の6万人以上が現在はトルコ領になっているガリポリ(Gallipoli)半島の上陸作戦に参加し、約1万1500人が命を落とした。今年はこの作戦からちょうど100年に当たることから、関連行事の重要性も高まっていた。

 豪連邦警察とビクトリア(Victoria)州警察が合同で発表した声明によると、いずれも18歳の男2人は同州メルボルン(Melbourne)で警察官などを襲撃する計画を立てていたとみられる。

 また、別の18歳の男は武器の所持などに関連した容疑で、18歳と19歳の男2人と共に逮捕された。3人はいずれも取り調べに応じているという。

 オーストラリアはテロ警戒レベルを「高」に引き上げた昨年9月以来、テロ対策を目的とした捜査を行ってきた。同国からは イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に参加するため少なくとも110人がイラクとシリアに渡航し、うち30人以上が帰国したとみられており、国内では警戒感が高まっている。(c)AFP/Martin PARRY