【4月10日 AFP】カナダで、英王室のキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)にちなんで「ケイト」(Kate)と名付けられた水鳥を撃ち殺した疑いで10代少年2人が逮捕され、複数の罪で起訴された。

 ケイトはトロント(Toronto)東方200キロのオンタリオ(Ontario)湖畔の街ピクトン(Picton)にあるグレンウッド墓地(Glenwood Cemetery)で飼育されていた茶色と白のサカツラガンの雌で、2011年にウィリアム英王子(Prince William)とキャサリン妃が結婚後初の海外公式訪問でカナダを訪れたのを記念して餌付けをしていたボランティアたちが名付けた。この時に、ケイトとつがいの雄のサカツラガンも王子にちなんで「ウィリアム」と名付けられている。

 警察とグレンウッド墓地によると、17歳と18歳の少年2人は3月21日に墓地の池の周りに侵入し、ペレット銃でケイトを含む水鳥たちを撃ったとみられる。多くは飛んで逃げたが、羽切りをされていたケイトとウィリアムは逃げられなかったという。

 カナダ警察は9日、2人は家畜ではない動物の殺害、危険銃器の所持、不法侵入の罪で起訴されたと発表した。有罪になれば最大で禁錮5年と罰金刑が科される。

 グレンウッド墓地は、無分別な行為によるケイトの不慮の死に、ケイトを愛した市民やウィリアムは心を痛めているとの声明を発表した。(c)AFP