【4月9日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で7度の総合優勝を誇るミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の息子、ミック・シューマッハ(Mick Schumacher)が8日、ADACドイツF4選手権(ADAC Formula 4 Championship)参戦に向けて合同テストに参加した。

 モートルシュポルト・アレーナ・オッシャースレーベン(Motorsport Arena Oschersleben)には無数のメディアが集まり、何台ものカメラが16歳になったばかりの少年の後を追った。ミックはオランダに拠点を置くファン・アメルスフォールト・レーシング(Van Amersfoort Racing)からテストに参加した。

 ミックは、同じオッシャースレーベンで4月26日に行われるシーズン開幕戦で、F4デビューを飾る予定となっている。ドイツF4はシーズン全8戦で争われる。

 父親のシューマッハ氏は、2013年12月にスキー事故に遭って頭部に重傷を負って以来、現在も療養生活が続いている。オッシャースレーベンは、同氏が2008年にバイクレースデビューを飾った場所でもある。

 車体に「M. SCHUMACHER」の文字が記されたマシンに乗り込んだ、ブロンドで青い瞳のティーンエイジャーは、集まった報道陣の注目をほぼ独り占めし、テスト2回目では首位と約2秒差の5番手タイムを記録した。

 シューマッハ親子の代理人を務め、父親とは15年来の友人でもあるザビーネ・ケーム(Sabine Kehm)氏は、ミックを報道陣から守りながら、度を超えた関心が集まっているようだと話し、待ち構えるメディアに落ち着きを求めた。

 ケーム氏は、「ミックに行き過ぎた期待をしないよう、お願いしたい。彼にとってはこれがフォーミュラレース1年目で、すべてが新しいことばかりだし、学ばなくてはならないことはたくさんある」と話した。

「われわれとしては、ここまで過剰なメディアの目にさらされることは望んでいない。ミックはベストの走りをすることに集中する必要があるし、メディアへの応対の練習はまだまだこれからのことだ」

(c)AFP/Angela BERN