【4月8日 AFP】サッカーイタリア杯(Italian Cup 2014-15)は7日、準決勝の第2戦が行われ、ユベントス(Juventus)が3-0でフィオレンティーナ(Fiorentina)に快勝し、2試合合計スコア4-2で決勝進出を決めた。

 第1戦を1-2で落としていたユベントスだったが、カルロス・テベス(Carlos Tevez)、ポール・ポグバ(Paul Pogba)という主力を欠くなか、敵地でアレッサンドロ・マトリ(Alessandro Matri)、ロベルト・ペレイラ(Alessandro Matri)、レオナルド・ボヌッチ(Roberto Pereyra)が得点を記録し、逆転突破を果たした。

 ユベントスは決勝でラツィオ(SS Lazio)と前回王者ナポリ(SSC Napoli)の勝者と対戦する。両チームは、ローマ(Rome)で行われた第1戦を1-1で引き分け、8日にナポリで第2戦を行う。

 順当に勝利を収めたユベントスは、これでASモナコ(AS Monaco)と対戦する次週の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)準々決勝の第1戦にも弾みをつけている。

 またリーグ3連覇中のユベントスは、セリエAでも2位ASローマ(AS Roma)に勝ち点14差をつけており、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が率いた2009-10シーズンのインテル(Inter Milan)以来となる3冠の可能性を残している。

 昨季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2013-14)でも、本拠地でのドローのあと、敵地で勝利を収めてフィオレンティーナを敗退に追いやっているユベントスは、今回もアウェーゲームで容赦のない強さを見せた。

 この日のユベントスは、フィジカル、メンタル、テクニックのすべての面でフィオレンティーナを凌駕していた。

 ユベントスは前半21分、テベスに代わって先発したマトリが、ペレイラのシュートのこぼれ球を押し込んで先制すると、ハーフタイム直前には、今度はアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)のシュートがGKネト(Neto)に防がれた跳ね返りにペレイラが詰めた。

 アウェーゴールの規則により、最低でも2得点を奪わなければ敗退が決まるユベントスだったが、これで後半45分を残した段階で、2試合合計スコアで1点上回ることに成功した。

 そして後半にはCKからボヌッチのボレーシュートが決まると、この時点でフィオレンティーナは突破のために3得点が必要となり、勝負は事実上決した。

 マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督の率いるユベントスにとっては、モラタがアレッサンドロ・ディアマンティ(Alessandro Diamanti)に背後からタックルを仕掛け、試合残り3分で退場したことだけが唯一の汚点となった。(c)AFP