【4月5日 AFP】イエメン南部の港湾都市アデン(Aden)の保健当局者は4日、同地で1週間以上前から続いているイスラム教シーア派(Shiite)系武装組織と政府側民兵の激しい戦闘によって、先月26日以降少なくとも185人が死亡し、1282人が負傷したと明らかにした。死傷者の4分の3は一般市民だという。

 死傷しても一般の病院に運ばれてこないシーア派系武装組織フーシ派(Huthis)などの戦闘員や、サウジアラビアなどが先月からイエメンで行っている空爆による犠牲者はこの人数には含まれていない。

 保健当局者は「薬品の備蓄は使い果たしてしまった。市内の病院はもはや負傷者の増加に対応できない」と述べ、国際機関やアラブ各国に対し、市内の病院を対象とした緊急医療支援への協力を呼び掛けた。(c)AFP