【4月2日 AFP】トルコ・イスタンブール(Istanbul)中心部ファティ(Fatih)地区で1日、武装した男女が警察本部襲撃を試み、治安部隊との銃撃戦の末、女が射殺された。同市では前日にも極左組織メンバーによる人質事件が起きたばかりで、市内には不安が広がっている。

 射殺された女は、爆弾と銃を所持していた。男は当初現場から逃亡したが、後に身柄を拘束された。また、地元メディアはイスタンブール県のバーシップ・シャーヒン(Vasip Sahin)知事の話として、警察官1人が軽傷を負ったと伝えた。

 地元テレビが放送した映像には、路上に横たわる女の遺体や、流れ弾に当たるのを恐れてフェンスの後ろで身をかがめる通行人らの様子が捉えられている。

 イスタンブールでは前日の3月31日、極左組織「革命人民解放党・戦線(DHKP-C)」のメンバー2人が裁判所で検察官のメフメト・セリム・キラズ(Mehmet Selim Kiraz)氏を人質に取って立てこもる事件が発生。当局が救出作戦を強行したが、犯人らとともにキラズ氏も死亡した。

 キラズ氏は、2013年の反政府デモで催涙ガス弾を頭部に受けて少年が死亡し批判を呼んだ事件の捜査を率いていた。(c)AFP/Dilay GUNDOGAN