【4月1日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は3月31日、サウジアラビア軍主導の空爆作戦が続き戦闘が激化するイエメンで、ここ1週間に子ども少なくとも62人が死亡し、30人が負傷したと発表した。

 ユニセフ・イエメン事務所のジュリアン・ハルネ(Julien Harneis)代表は、「子どもたちは深刻に援助を必要とする状況にある。全ての紛争当事者は、子どもたちの安全を守るための策を全力で講じなくてはならない」と訴えている。

 イエメンでは、反政府派のイスラム教シーア派(Shiite)系武装組織「フーシ派(Huthis)」の進攻を防ぐため、サウジアラビア主導の連合軍が先月25日に空爆を開始して以降、戦闘が急速に激化。ユニセフによれば、多くの子どもたちが戦闘におびえる一方で、戦闘に加わる子ども兵も増加している。

 また、ゼイド・ラアド・アル・フセイン(Zeid Ra'ad Al Hussein)国連人権高等弁務官は声明で、「イエメンは非常に憂慮すべき状況にある。ここ4日間で市民数十人が死亡した」「同国は完全崩壊の瀬戸際にある」との見解を示した。(c)AFP