【3月30日 AFP】(一部更新)バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)で30日、有名ブロガーが刃物でめった切りにされ殺害される事件が起きた。ダッカでは2月にも、米国人の無神論者のブロガーが同じ手口で殺害されている。

 地元警察は、被害者を有名ブロガーのワーシク・ラーマン(Washiqur Rahman)氏(27)と特定するとともに、現場から逃走しようとした男2人を逮捕したと発表した。ラーマン氏は「今朝、ダッカ・ベグンバリ(Begunbari)地区の自宅から460メートル離れた地点で、大きな刃物で残虐にめった切りされ死亡した」という。

 警察によれば、ラーマン氏が2月に殺害されたアビジット・ロイ(Avijit Roy)氏と同様に無神論者だったかどうかは不明。だが、ブロガーとインターネット活動家でつくる団体の代表イムラン・サルカー(Imran Sarker)氏によれば、ラーマン氏は別のペンネームを使った著述活動もしており、「進歩的な自由な考えの持ち主で、宗教原理主義に反対していた」という。

 バングラデシュでは2004年以降、著述家ら4人が襲撃され、過去2年で無神論者のブロガー2人が殺害されている。(c)AFP