【3月29日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)は、「スティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)の代わりは誰にもできない」と考える一方で、ジェラードが残した財産が息づくプレーを心がけている。

 リバプールで主将を務めるジェラードは、昨年にイングランド代表引退を発表し、クラブからも今季限りで退団することが決まっている。そのリバプールで、次期主将の最有力候補に名前が挙がっているのが、24歳のヘンダーソンだ。

 サンダーランド(Sunderland AFC)でプロ生活を始めたヘンダーソンは現在、クラブと代表の双方で中心選手となっている。ヘンダーソンは、ジェラードの代役に自分でも乗り気だとの説を否定する一方で、大きな影響を受けた存在としてジェラードの名前を出している。

 今週の会見でヘンダーソンは報道陣に対し、「スティービーからはたくさんのことを学んでいる」と話した。

「リバプールへ移ってきた最初のときから、ものすごくよくしてくれた。僕があまり試合に出られないときでもまったく分け隔てなく、グラウンドで僕を助け、課題を教え、成長させてくれた」

「それはグラウンドを離れても変わらなかった。そういう存在感のある、本物のリーダーシップを備えた人間なんだ。それに本当に謙虚な人でもあって、リバプールの若い選手は本当に幸運だよ」

「きっと、チームの誰もが彼から多くを学んでいるはずだ」

 クラブでは現在、ジェラード不在時にキャプテンマークを巻くようになっているヘンダーソンだが、主将のどんなところを手本にしているかと問われると、「いつも行動でチームを引っ張ろうと思っている」と答えた。

「年齢を重ねるにつれて責任も大きくなってきたけど、それはうれしいことでもあるんだ。責任のある立場に就いて、若い連中が殻を破る手助けをしたり、彼らに自信を持たせたり、チームをきちっと引き締めたりといったことがね」

「イングランド代表へ来るときもそれは同じだ。僕ももう若手じゃないし、ピッチの内外で、今までよりも責任を持たなくちゃならない。それが、今の僕が取り組んでることだよ」