【3月28日 AFP】サッカー国際親善試合は27日、各地で行われ、日本は2-0でチュニジアに勝利した。

 日本は、途中出場の岡崎慎司(Shinji Okazaki)と本田圭佑(Keisuke Honda)が立て続けに得点を挙げ、ヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)新監督の下での初陣を飾った。

 ピンストライプのスーツに身を包み、厳しい表情を見せながらタッチライン際を行きつ戻りつしていたハリルホジッチ監督は、前半20分過ぎに代表デビューを飾った川又堅碁(Kengo Kawamata)のヘディングシュートがバーをたたくなど、前半に迎えたチャンスを逃すと激しいジェスチャーをみせた。

 後半15分に投入された本田と香川真司(Shinji Kagawa)、そして続いてピッチに入った岡崎がインパクトを残し、1月に行われた第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)での落胆を一掃した。

 同33分に日本は本田のクロスから岡崎がヘディングシュートで先制点を決めると、その5分後には香川がチュニジア守備陣の混乱を誘う中、本田が至近距離から追加点を挙げた。

 昨年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でアルジェリアを16強に導き、スペイン時代の八百長疑惑で解任されたハビエル・アギーレ(Javier Aguirre)前監督の後任に就いた62歳のハリルホジッチ監督は、大分で行われた就任初戦で大幅な選手の変更を行ったが、本田と香川の投入でチームはがらりと雰囲気を変えた。

 終盤にはかつてバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属していた宇佐美貴史(Takashi Usami)が代表デビュー戦でゴールかと思われたが、これはポストに弾かれた。

 しかしながら、ハリルホジッチ監督は6月に始まる2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)のアジア予選を前に、よりはっきりとした考えを手にすることだろう。(c)AFP