【3月27日 AFP】米国防総省は26日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が「首都」と称しているシリア北部ラッカ(Raqa)で、ISに新たに加入した人々がひき肉機にかけられるおぞましい場面を描いたビラ6万枚を投下したと発表した。

 米国防総省によると、米軍のF15E戦闘機が先週、ラッカ上空でビラが入った容器1個を投下した。ISの広範なプロパガンダ戦略とメンバー勧誘活動の弱体化を狙った米主導の有志連合による最新の取り組みだ。

 ビラの絵には、アラビア語で「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語の略称)採用事務所」と書かれた看板の下に、若い男性が列をつくって並んでいるのが描かれている。怪物のような顔をしたISの男が、おびえた顔の新人を手招きし、ひき肉機を動かしている別のISメンバーが新人を機械の中に押し込んでいる。その機械には「ダーイシュ」というラベルが貼られ、投入口からは血が吹き出し、2本の脚が突きだしている。

 米国防総省のスティーブン・ウォレン(Steven Warren)報道官は、「このビラのメッセージは、『ダーイシュに採用されたら、それはひき肉機に入ったのと同じで、健康に利するものでなはい』というものだ」と述べた。(c)AFP