【3月27日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、マレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2015)でメルセデスAMG(Mercedes AMG)のガレージに招待されていたものの、ただの宣伝行為だとしてこれを断った。

 開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2015)でベッテルに皮肉られたことを受け、メルセデスのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)は、ベッテルをマレーシアでのチームミーティングに招いていた。

 しかしベッテルは、これが見え透いた対外的な宣伝活動だとして、提案を一蹴した。

 セパン・インターナショナル・サーキット(Sepang International Circuit)に集まった報道陣に対し、ベッテルは「彼らはPRに利用しているだけ。つまり、答えは『ノー』だ。ここでは結構忙しいし、行かない方が良いと思う」と話した。

 ベッテルはオーストラリアGPの終了後、混戦を期待しているとコメントしたロズベルグに対し、「つまり、君たちがスローダウンしてくれるということ?」と辛らつなジョークを返していた。

 週末のマレーシアGPを控え、ベッテルはロズベルグやルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)と写真を撮ることではなく、フェラーリのガレージで調整に臨む道を選んだようだ。

「たとえば僕があっちに行くとして、本当に開けてくれると思う?おそらく、すべてが演出されているはずだ」

「他人から学べることはたくさんあるけど、僕らのチームには高い技術力が集約されていると思うよ」

 4度の世界王者に輝いているベッテルは、オーストラリアGPで3位に入ったものの、メルセデス勢に大差をつけられてのフィニッシュとなった。(c)AFP