トゥクタミシェワが歴代3位得点でSP首位、日本勢も好位置に 世界フィギュア
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【3月27日 AFP】世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2015)は26日、中国・上海(Shanghai)で女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、トリプルアクセルを成功させたロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva)が77.62点で首位に立った。
18歳のトゥクタミシェワは、モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel)の『ボレロ(Bolero)』に乗せた演技でトリプルアクセルを決めると、浅田真央(Mao Asada)の78.66点、引退した金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)さんの78.50点に次ぐ、歴代3位の高得点を記録した。
今季は休養を表明している浅田は、昨年の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2014)で歴代最高得点をマークした。
演技後、トゥクタミシェワは満足した様子で拳を突き上げ、1月から練習していたトリプルアクセルを成功させたことについて、「難しかったですが、常に新たな壁を越えて、向上していくことが重要なのです」とコメントした。
「もちろんリスクは承知しています。50パーセントの確率で転倒します。それでも私は男子選手と同じだけのリスクを取って、将来もっとハイレベルな演技構成にしていくことが大事だと思うんです」
しかし、27日のフリースケーティング(FS)ではトリプルアクセルを跳ばず、別のエレメンツを加えていきたいとしている。
「大会の序盤より力強さはなくなると思いますが、新たなエレメンツがハイスコアにつながることを信じています」
トゥクタミシェワは、トリプルアクセルの他にも3回転トーループ、3回転トーループのコンビネーションジャンプを決め、質の高いスピンを織り交ぜながら、観客を総立ちにさせた。
2位には、69.51点で同胞のエレーナ・ラディオノワ(Elena Radionova)がつけた。ラディオノワは、グランプリ(GP)ファイナルと欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2015)でも、トゥクタミシェワに次ぐ2位に輝いている。
欧州選手権に続く表彰台独占を狙うロシア勢だが、アンナ・ポゴリラヤ(Anna Pogorilaya)はまさかの転倒で9位発進となった。
日本勢は、全日本フィギュアスケート選手権(Japan Figure Skating Championships 2014)覇者の宮原知子(Satoko Miyahara)が67.02点で3位につけると、村上佳菜子(Kanako Murakami)と本郷理華(Rika Hongo)が直後に続いており、好位置でFSを迎える。
米国勢では、ポリーナ・エドモンズ(Polina Edmunds)が7位、グレイシー・ゴールド(Gracie Gold)が8位発進となっている。(c)AFP